製品・技術紹介

亜鉛めっき

特長

亜鉛めっき1.鉄の防錆効果は亜鉛めっき
 鉄製品・部品にとって腐食や錆(さび)は大敵です。防錆・防食を目的として様々な表面処理がありますが、効果が高く経済的(低コスト)な方法は亜鉛めっきです。
 亜鉛は鉄と組み合わせて腐食環境下におきますと、イオン化傾向の違いによって亜鉛は化学的に鉄を錆から守る働きがあります。
 ですから亜鉛めっきは薄い皮膜でも鉄を守りますが、そのままでは酸化されやすく白錆が発生しますので、めっき後にクロメート皮膜処理を施して保護します。
 それによって耐食性は著しく向上し、美しい外観は保たれつづけます。

2.クロメート処理
 使途目的にあわせて、淡黄色(虹色系)の有色クロメート、光沢クロメートのユニクロ、黒色クロメートがありますが、亜鉛めっきの皮膜を保護しています。
 電気亜鉛めっきの膜厚は標準で8ミクロンですが、様々な要望にこたえます。
 また鉄の塗装下地として亜鉛めっきが用いられるようになり、めっき後に燐酸塩皮膜処理を施しますと、塗装の密着性、素材の耐食性はアップします。

亜鉛めっき3.電気亜鉛めっきの装置
 製品・部品の大きさ、および形状にあわせて二種類の方法を用意しています。
 一つは、ひっかけ治具を用いて酸性浴槽でめっきを行う静止型自動ライン装置、もう一つは、アルカリ性浴槽で回転容器を用いてめっきを行うバレル型自動ライン装置があります。
 それぞれの品物にたいして、ふさわしい方法を選択しています。

4.環境保護をめざして
 2006年7月からEU(欧州連合)では、地球環境保護の観点に立って、環境負荷物質(水銀、鉛、カドミウム、6価クロムなど)の使用制限(生産から廃棄・処分に至るまで)が実施されています。
 このRoHS(ローズ指令)を契機としてクロメート処理工程では3価クロメートが用いられるようになっています。

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